2019年10月24日
空き家が止まらない
先日、川根本町の古民家の現地調査に行ってきました。
この日は、役場の方も立ち会ってくれましたが、その時、現在の空き家状況について
お話を聞きました。人口減少、少子高齢化に伴い空き家が増加しています。
これはこの地域に限ったことではありません。今後、私たちが直面する重大な問題です。
昔は土地・建物は財産で、親族間の争いもありました。けれども今後、人口が減少し、
空き家が増えると、空き家を手放したい人が多くなります。当然不動産価値は下がります。
空き家バンクの登場によって、昔より情報収集しやすく、県外からの買い手も見つかるように
なりましたが、空き家の勢いは追いついていないとのこと。
現在住んでいる建物を手放して、他の地域に移り住んだとしても、
今まで住んでいたところが空き家になるため、空き家の数は変わりません。
人がいなくなるということは空き家が増えるということ。
人が死んでも残る家と土地。持って行くこともできず、
いつまでもそこにあり続ける家と土地はどうするのだろう。



2019年03月26日
不動産屋さんより
先日、県外の不動産屋さんからお問い合わせをいただきました。
島田市内にある空き家の購入を考えているお客さんがいるので現地調査をしてほしい
という内容でした。
家主さんは県外に住んでおり、その地域の不動産屋さんに仲介を依頼していました。
今回は違いますが、最近は不動産屋さんが県内外の空き家を買い取って、
リフォームして販売もします。
売り手・買い手・仲介業者・施工業者が遠く離れていても、お互い面識がなくても
普通に売買や工事請負をします。
インターネットの時代、距離はもう関係ないんだなぁ、とつくづく感じました




2018年10月10日
今回の台風で思うこと
先日の台風24号。こちらの地域では大きな被害はなかったものの、
軽微の被害が多く、美里住建も新規を含め、たくさんの工事依頼をいただいています。
25号の影響がなかったことがせめてもの救いでしたが、1日以降、件数は増え続け、
瓦・板金・サッシ・エクステリア、ほとんどが手つかずの状態です。
台風の翌日、業者さんに工事依頼をしましたが、その数の多さに驚きました。
しかも職人さんのほとんどは個人経営、現地調査も見積もりも工事も一人で行なっています。
誰もがいつできますか、と言う中で、誰に頼んでも忙しく、人手のない今の状況を考えると、
ますます職人不足、後継者不足の深刻さを感じます。


2018年07月21日
この道一筋
ダンナが大工になって44年。事業を始めて34年。会社を立ち上げて28年。
このところ、20年~30年以上前に建てたお客さんからの工事依頼が多いです。
長いお付き合いを大切にしている私たちにとって、いまだにこうして連絡をいただけるのは、
本当にありがたいことです

80歳を超え、世代交代をしているお施主さんもおられますが、以前と変わらぬお付き合いを
させていただいていることに感謝です

日ごろはゆっくり話す機会もないですが、打ち合わせではいろんな昔話に花が咲きます。
それは私にとっても楽しい時間です。(ちなみに私はこの仕事に携わって30年

大体のお施主さんは把握しております)
施主さんも私も同じように年をとったことによって、以前とは違った話題も共有でき、
今まで以上に近くなった気がします




2018年07月12日
現場を見ること・話を聞くこと
以前よりも現場を見ることが増えました。
電話やメールの対応が私なので、まずは私が施主さん宅に行ってお話をうかがいます。
職人さんと同行することも増えました。
その道のプロの話がたくさん聞けてとても勉強になります。
そこで得た知識は次の現場に生かされます。
現場を見ること、話を聞くことはとても大切、そして面白いと感じる今日この頃。
お施主さんにとって一番良いアドバイスができるよう努力してまいります



2018年02月20日
住宅と介護
わが家のばあちゃんが、突然背中の痛みを訴えてから2年が経ちました。
脊椎圧迫骨折によるもので、痛みから座ったきりになり、床ずれになり、
家ではほぼ寝たきり、認知症もあり介護5です。
現在、デイサービス、訪問看護、ショートステイを利用しながら家で暮らしています。
いろんな人の手を借りながら、私は介護うつにもならず元気に仕事をしています。
介護5で家にいるのはちょっとビックリされますが・・・
これからますます人は長生きになって、介護が必要な人が増えて、
でも施設はいっぱいだったり、人手不足だったり・・・
最終的には家で看るしかなくなるんだろうな、と思いますが、
そうなると、介護する人もされる人も居心地が良く、介護しやすい家が必要です。
介護と住宅は、切り離して考えられない重要な問題。
住宅に携わる私が介護をする側に立っているのは、なかなか貴重な経験でもあります




2017年06月09日
~出生率~
先日、2016年の出生率が発表されました。
一人の女性が生涯に産む子どもの人数ですが、全国平均は1.44、静岡県は1.55。
仲間の大工さんがいます。上棟の時や忙しいとき、応援で来てもらったり、
お付き合いしている大工さんは10人くらい。
大工さんが生涯に産む子どもの人数=弟子。10人中、弟子を育てたのはダンナだけ。
10人で一人しか産んでいない。危機的数字だと思う。


2016年11月06日
新しいお客さん
ありがたいことに最近新規のお客さんが増えました

主にリフォームですが、築15年~25年くらいのお宅が多いです。
設備機器の取替えや内装リフォームで、築後20年前後で必要になるリフォームです。
お話をうかがうと、ここもあそこも、いろんなところがガタがきていると言われます。
新築当時の工務店やハウスメーカーとはすでにお付き合いがないので、
ちょっとした修理や取替えなど、どこに頼めば良いのか分からなかったと言います。
家族構成も変わり、年もとって以前は気にならなかったところが気になり出します

そんなときすぐに聞ける工務店やハウスメーカーがいるととても便利です。
住宅も設備も日進月歩。現在はこんなふうにできる

安心だし、とってもお得だと思います



2016年09月25日
お施主さんから学ぶ事
打ち合わせというのは本当に楽しいものです

なぜならお施主さんのいろいろな思いが聞けるから。
小さいながらも注文住宅をやっていて本当に良かったと思います

予算はあるものの、その範囲でおもいっきり遊べるからです。
若いお施主さんやシニア世代のお施主さん、いろんなタイプの方がいますが、
やっぱり面白い。打ち合わせは勉強させられることが多いです

お施主さんとのやりとりは必ず次回に生きています。
答えはひとつじゃないなぁ、としみじみ感じています




2016年07月20日
~現場にて~
以前に比べて職人さんの仕事を見るようになりました

最近、特にリフォーム工事の難しさが分かるようになりました。
なかなか思うようにいかないものだということも分かりました。
施工途中を見ないで完了したところだけ見ていると、いとも簡単に工事ができたかの
ような錯覚を起こしがちですが、そこには職人さんたちの長年培われた知識と経験が
活きています

リフォームは、そこに住む人がいるからゆっくりのんびりできません。
にもかかわらず時々訪れるハプニング



2016年06月25日
狭小住宅
狭小住宅が大好きです

小さな家のプランニングは最高に面白いと思います。
小さな家をいかに広く、明るく、解放的に、そして便利に、そんなことを考える
だけでワクワクが止まりません。
それからリフォーム。間取り変更プランは時間のたつのを忘れます。
もともと家好きの私が、偶然にも大工と結婚したので仕事と趣味が合致しました

仕事が趣味なので特に疲れることもなく、休みたいとも思わず、われながら好都合


2016年06月07日
一人前に
職人の世界では一人前になるのに10年かかると言われています。
大工も同様、弟子入りをして、毎日木造建築に携わり、5年間かけて
家一軒の造り方を教わります

5年間で親方の言われたことがあらかたできるようになります。
10年経って言われなくてもできるようになります。
さらに10年、20年、年を重ね、経験を積むことによって技術が向上します。
先日の25周年パーティーでおよそ1年ぶりに会った設計士のヤマザキさん、
パーティー主催者のお施主さん、ダンナ、みんな昭和30年前半の生まれ
(私は昭和40年代です


年を重ねることで、豊富になる知識と経験、これが一番重要なんだと、
お互い再認識をして帰りました


2016年06月04日
リフォーム工事の難しさ
リフォームというのは、ある意味新築よりも難しいと思います。
何もないところに新しい建物を建つのは、条件の範囲内で自由にできます。
けれどもリフォームは現状をしっかり理解しつつ、可能な限りで住み心地の良い空間に
しなければなりません。
壁を撤去したり、間取りを変更することで建物の強度が落ちては困ります。
ほかで補強することができるかどうかをリフォーム前に見極めなければなりません。
撤去してみて、「できませんでした」は困ります。
それと見積り。内部はこうなっているはずだから、このような工事をするには
こういう材料がこのくらい必要、ということを伝えなくてはなりません。
『内部はこうなっている』という前提のもとに話が進んでいきます。
そこが新築と違って難しいところです。
築年数が経過しているお家の場合、何度かリフォームしていることがあります。
毎回違う工務店が手掛けている場合は工事のやり方も違うため、注意が必要です。
こうなっているハズ、が解体してみるとそうなっていない場合があります。
最近のリフォームは工期短縮で、いろんな材料を上貼りすることが多いので
後々のリフォームは撤去や手直しが大変になると感じます。

2016年03月11日
プラン提案
新築でもリフォームでも外構工事でもプランを提案をするのが大好きです

お客さんとの打ち合わせの中から『こんなのが好きかもしれない』とか、
『こんな感じが合いそう』とか想像するのが好きです。
話好きということもあり、打ち合わせにはずいぶん時間をかけています

たとえトイレひとつの取替えにも、話の中から学ぶことがたくさんあります。
お客さんは便器が欲しいのではなく、トイレが綺麗になることで得られる
快適やゆとり、安全、安心を求めています

そのことをいつでも念頭に置いて話を聞くと本当に勉強になります


2016年03月08日
売り物件
最近、地元周辺を車で走っているとよく目にする売土地。
以前はこんなになかったと思います。
田舎なので土地もそこそこ広く、建物も解体されキレイな状態です。
かと思えば田舎にしては手狭、という土地も目にします。
残念だけど、これからますますこんな土地が増えていきます。
お年寄りが施設に入ったり亡くなったり、若者が仕事を求めて地元を離れ、
売り手ばかりで、買い手がつかない状態。
建物を解体しても空き家を改装しても、そこに住みたい人がいなければはじまらない。
人口減少と流出が止まらない以上、家や土地はどんどん余っていく深刻な現実を見ました。
