2015年04月26日
続・ちょっと真面目に後継者不足の話
以前のようにバンバン家が建っていた頃と違い、「最近の建築業界は厳しいね。」とか、
「大工さんも生き残りが大変だね。」と言われることがあります。
確かに今は大変な時代で、引退した職人もいるし店を閉めた会社もあります。
けれども職人が減り続けるとやがてお客さんが困ります。お客さんの中にはどこに頼めば
いいかわからないという人が結構います。築後何十年も経ち、現在はそのハウスメーカー
や工務店と付き合いがないという人が案外多いです。
今後は今以上にどこに頼めばよいかわからないというお客さんが増えると思います。
そして工事を依頼してもなかなか来てくれないとか、難しい工事を嫌がったりということも
起きてくると思います。
リフォームや修繕の場合は、その建物を熟知した職人でなければ工事ができないからです。
現在は建物の工法も様々で、特に在来木造工法においては構造が複雑であるため、だれに
でもできるというわけではありません。
今後はそういった内容の仕事が増えていくにもかかわらず減り続けていく職人が気になります。



