2023年02月07日

雨漏りについて


時々雨漏りのご相談を受けますが、雨漏り個所を見つけるのは簡単ではありませんicon10

いつかのお宅は、屋根に10円玉くらいの穴が空いており、

こちらはすぐに原因がわかったので修理も簡単でした。その後、雨漏りはありません。

このような事例は稀で、通常の雨漏りは原因を特定するのにある程度の日数がかかります。

特に、毎回雨漏りするわけではない、という場合。

強い雨なのに今回は大丈夫だった。そんなに強く降っていないのに雨漏りした。など。

雨の強弱に関わらず、風向きの影響も大いにあります。


雨漏りの連絡を受けたら、まずは現状を確認する。

次に雨漏りしている日に再度確認する。

天気の良い日に怪しい個所をコーキングする。

怪しい個所とは、雨漏り周辺とは限りません。

屋根裏の配線を伝って雨が落ちたところから雨漏りする場合もあります。

その場合、原因は配線の引込口ですが、雨漏りとはかけ離れた場所だったりします。


多いのは窓まわりのコーキングの劣化。

コーキングが1mm切れただけで、バケツ一杯の水が溜まると聞きました。


そして外壁と外壁の隙間、壁や屋根に打った釘穴など、

水はどんな隙間からも入り込むから厄介です。

何度か足を運び、施主さんに観察してもらい、

コーキングをしたらある程度強い雨風を経験させ様子を見ます。

それで雨漏りしなければそこが原因だったと。

止まらない場合は、他の原因を探すという消去法になります。

雨が降らない時期では確認ができないため、梅雨時や台風時期、比較的雨の多い時期を

経験するとなると、半年・1年がかりになります。

日数はかかりますがそれが一番安価で済む方法。

いろいろ試してだんだん工事が大きくなることはありますが、それは最終手段。

できるだけ雨漏り修理は小規模に抑えたいものですface17



  


Posted by 嫁@美里住建 at 14:44Comments(2)住まいのあれこれ