2017年04月29日
大工スクール~古民家再生番外編~
古民家再生を行なっています。
和室が4室つながっている『田の字』の間取りを1ルームの洋室にします
現在はコンクリート打ちされていますが、昨日は中心にある柱の取り替えをしました。
基礎もなく、十分な壁もない、耐震とはかけ離れた建物です。
この柱を取ると建物が壊れてしまう。ほかの柱も束も、腐ったり傾いたりしています。
柱を取り替えると同時に、傾いた柱を垂直にしたり、下がった束や床を水平にしたり、
キラリと光る技術を見ることができました
これはなかなかできることではないなぁ、と感心しました
水平器・下げ振り・レーザーを駆使して、少しずつ慎重に修正しました。
基準となる高さを決めても1周まわると高さが合わない。
らせんみたいにどこまでいっても交わらない。
こちらを合わせると向こうが合わない。柱の高さを合わせると梁の水平が保てない。
一本しかない中心柱を取り替えるには、大事な梁も一度外さないといけない。
ドリフのセットみたいに家が壊れるんじゃないかとハラハラしました
職人さんたちの会話も専門用語。5厘、戻して(約1.5mm)とかホントに微妙
でもみんなすごくカッコ良かった
その場で判断し、指示を出していたダンナはやっぱりプロでした
とび職4人とダンナで、朝から午後2時くらいまでかかって無事完了
古いものを活かすのは、新しいものを造るよりある意味難しいです。
知識と経験がないと再生はできない。改めて感じました。
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Posted by 嫁@美里住建 at 22:57│Comments(0)
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